被虐待体験と自立への足跡・16.氏名変更(1)

公開開始:2025.07.01.
内容更新:2025.07.01.

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 長年の願い叶って、戸籍の氏名変更が実現した。もう亡くなられたが、それを専門に扱われていた行政書士さんに助言をいただき、感謝申し上げたい。このコラムでは、このたび氏名変更を家庭裁判所に申し立てるきっかけになったところから、氏名変更を実現したことで自分の人生がどう変わったかを語りたい。

2025.04.03.記述
●氏名変更に関わる、それまでの経緯
>両親離婚で姓が変わる
 母が離婚で旧姓に戻り、私は母の姓を名乗ることになる。その時、「下の名前も変えたい」と弁護士さん(?)に申し出たが、法的にできないと断られる。と同時に、永年使用で変えられるという事も知る。
>永年使用を目指して
 もう一度自分の人生をやり直そうと思い立った時、自分の名前が人前に出るネックになっている、昔、弁護士さんに言われた事を思い出し、今まで住んでいる土地を捨て、新たな名前(通称名)でスタートしようと決心したのだった。
>芸術家として独立を契機に姓と名の変更を申し立てるも拒否される
 通称名を使い始めて7年だったが、独立を一つの区切りと考えて申請を行なったものの認めてもらえなかった。「心情は理解できる」が「”身勝手”である」という審判には大きなショックを受けた。虐待を受けたことで自分の名前を呼ばれることに恐怖を抱いているのは自分ばかりではないはず、そのためにも法的な前例を作りたかったからだ。同時に、これからも通称名を通すために日陰の人生を送らなければならないと思い知らされて、落胆した。
2025.04.07.記述
2025.04.09.修正

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