被虐待体験と自立への足跡・16.氏名変更(2)

公開開始:2025.07.01.
内容更新:2025.10.16.

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●母の元に呼び戻される
 
2025.04.**.記述
●母、私の居住地を訪問
 
2025.04.**.記述
●下の妹に、兄としての一言
 
2025.**.**.記述
●母、職場を変わる
 
2025.04.**.記述
●「あなたはもう自立できているのだから、治療の必要はない。」
 虐待後遺症について、ある精神科医(学者)の公開相談会があるというので、申し込んだ。これまでの経緯(自立への努力)を皆の前で説明し、特に氏名の事で苦しんでいることを相談したが、「自立できているじゃないか」とまるで「治療を必要とする、もっと苦しんでいる人がいるんだ。そんな事で相談に来るな。」とでも言うかのように、何の回答も得られないまま打ち切られてしまった。苦しんでいても何もしてくれないのか、自分が苦しんでいる事自体が間違っているというのか。そんな思いだけが残った。学者は学者であって、患者は研究の対象でしかないのかもしれない。
 ただ、その精神科医の開いている病院内には自助グループ(児童虐待、DV、摂食障害など当事者の集い)があって参加したところ、「虐待を受けて自分の名前を聞くのが辛くて、名前を変えたいと思っている人がいると聞いたことはある。」と教えてくれた。自分の持っている感情は、決しておかしな事ではないと確信できたのだった。(後に、同様の思いを抱えた方の記事もネット上に発見した。【児童虐待サバイバーが語る「暴力が当たり前の世界で」:https://woman.nikkei.com/atcl/dual/column/17/061400097/040300010/】)
2025.10.16.記述

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