被虐待体験と自立への足跡・16.氏名変更(8)

公開開始:2025.07.01.
内容更新:2025.10.16.

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●25年目にして再度挑戦
 前回の申し立て拒否のショックが大きくて、その後なかなか再申請に踏み切れなかったが、きょうだい達が私が”通称名”で生活している事につけ込んで私の人生を潰しにかかったことで、本腰を入れて氏名変更に取り組むことにした。東京の行政書士さんをネットで探し当て、法的助言と医師の診断書取得のために共に行動していただいた。病名は「不安障害」。(不安障害というとピンとこないが、不安障害にも色々あってその中の”強迫性障害”に当たるらしい。)医師からは「長くかかりますが、時間をかけて治しましょう」と言われて、服薬治療を開始した。(現在も治療は続いているが、病院が変わってから根治治療ではなく対処療法になってしまったことに不満を感じている。)申請書は行政書士さんの助言を受けて整備し、それまでの通称使用の証拠を添えて提出した。(証拠は膨大な量になったが、家裁では主要な物だけで大丈夫ですと言われた。)
 申請書は、やはり感情的な理由では通らないので永年使用をメインに据えるべきと助言されていたが、私はどうしても他の被虐待体験者の助力になりたかったので、両方を表に出して申請した。申請書を家庭裁判所に提出した時、「永年使用の実績から多分通る」と言われ、期待が高まった。そして、とうとう氏名変更の申請が認められたのである。しかも、虐待による恐怖感が、文面にしっかり記されていた。これが、同じ境遇にいる仲間たちの力になってほしいと願うばかりである。


氏名変更が認められた審判文

     


添付した精神科の診断書

2025.04.07.記述
2025.05.29.修正
●審判確定証明書を役場へ提出
 審判が出ただけでは、氏名変更されたことにはならない。戸籍を書き換えてもらうためには、この審判確定証明書をある期間内に役場へ提出する必要がある。さっそく役場へ持っていって、氏名変更を”確定”した。喜びの一瞬であった。
2025.04.07.記述
●氏名変更後の気持ちの変化
 ”自分の名前を呼ばれることがこんなに嬉しいことだ”という事を、初めて知った。普通の人にはそれが当たり前なのだろうが、自分には初めての経験だった。人前に出るのが”恐怖”から”喜び”に変わり、人の中に入って堂々と活動できるようになった。
2025.04.07.記述
2025.04.09.修正
●氏名変更を成就したことを友人知人に報告
 
2025.**.**.記述
●氏名変更リンク
氏名変更相談センター – 改名・名前変更手続きの相談サイト
  改名業務を専門にしている、大阪の司法書士。
  全国・海外から、来所不要で依頼を受け付けている。

※「氏名変更」というと、土地の登記などの登記者氏名の変更と勘違い
 されることがある。
 法律関係事務所で「氏名変更を扱っています」という所は、
 戸籍名の変更と明示して扱われているか確認する必要がある。
2025.04.05.記述
2025.05.29.修正
◆この時期に想う事
 
2025.**.**.記述

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